外を眺めると現れている虹。見られた時には、すごくハッピーな気持ちになれますよね。でも、見つけるのは、いつだって偶然ではないですか?
実は、虹を簡単に見つけることができる3つの秘密があるんです。これさえ知っていれば、だれでも虹が出る瞬間を言い当てることができますよ!
①虹は、太陽が無いと絶対に見ることができない。
そもそも、虹ってなに?その答えは、太陽の光です。
太陽の光が雨粒に差し込み、雨粒の中で反射・屈折して七色に分かれて見えています。近くにある雨雲から振る無数の雨粒たちをスクリーンにして、美しく姿を変えた太陽の光が、虹として現れています。ーーー『仕事で得する天気の雑学』より
図にすると分かりやすいかもしれません。
反射・屈折…理科の授業を思い出してください。コップにストローを入れて上からのぞくと、まっすぐなはずのストローが曲がって見えるあの現象です。虹が現れるときは、あの現象が無数の雨粒の中で起こっているんです。
つまり、私たちが見ていた「七色の虹」は、雨粒に反射した太陽の光だったんです。それがアーチ状にあらわれるなんて、なんとも不思議でロマンティックですよね!
②虹にとって必要な条件は、「晴れ→雨→晴れ」と続く空模様
虹の正体は、雨粒に反射した太陽の光だとお伝えしました。つまり、雨と太陽の光が無いと、虹は現れないということです。たとえ雨が上がっても、どんよりして日が差し込まなければ、虹は現れないんです。虹が現れるには、「晴れ→雨→晴れ」の空模様が絶対の条件です。神様の気まぐれのような虹のそんな条件さえ知っていれば、現れる瞬間をピタリと言い当てるのも難しくないかもしれません。
③立派な虹が見れる絶好のチャンスは、夕立後の東の空!
「晴れ→雨→晴れ」と続く空。その中でも、立派な虹が見れる絶好のチャンスがあります。それは、みんなが嫌がる「夕立」です。夕立とは、夏の午後から夕方にかけ,にわかに降り出すどしゃぶり雨のこと。短時間に大量に降る雨、夏の強い日差し……。夕立は、虹が作られるには、もってこいの条件だったんです。
また、夕暮れ時には太陽は西にあります。なので、「東の空」に虹がかかる可能性が高いので、これもまたチェックしてみてくださいね!
まとめ
- 虹とは、太陽の光が雨粒の中で屈折・反射して七色に分かれているもの。
- 天気が「晴れ→雨→晴れ」と急変するような場合に虹が出やすい。
- 虹が現れるのは必ず、太陽がある方向の反対側の空。
- 絶好のチャンスである夕立後は、東の空に虹が出る。
移動中に、まさかの夕立。土砂降りの雨…。「最悪だ!」とついついブルーになってしまいます。そんな時は、雨が上がった後に、晴れた空を見上げて、太陽を見つけてください。そしてそっと振り返ってみると…
とっても大きな虹がかかっているかもしれませんね!(ちなみに、この写真は、夕立後にいろは出版のオフィスから見た、とっても立派な虹です!綺麗なアーチをえがいていました!)
その他、会話に使える天気の雑学が盛りだくさん!
『仕事で得する天気の雑学』(気象解説者・片平 敦著)
は、2月25日より、全国の主要書店、オンラインショップにて発売中!
お問い合わせは、いろは出版(book@hello-iroha.com)まで