【着込めばいいってもんじゃないんだ…】寒さの種類から学ぶ”上手な防寒術”!


8619cf12d1b430604c9778fca2e2e688_s

おしゃれはガマン…とはよく言ったもの。女性なら特にそうではないですか?寒さをぐっと堪えて、スカートを履きたい!どうしてもニットが着たい!……その気持ち、とっても分かります…!でも、「オシャレのためなら寒さも我慢しなきゃ!」なんてのは思い込み!寒さの種類を知って上手に活用すれば、ミニスカートだってニットだって、寒さを我慢せずに着れちゃう日を見つけられるかもしれません。

寒さには3種類ある

c2f8e8b08c60e612c9c175dd0b6d7f8f_s

事実、寒さには3種類あります。風が強い日の寒さを「風冷え」。風が穏やかで、足元からじわっと冷える寒さを「底冷え」。そして、天気が崩れて雨が降り、ジメジメした寒さのことを「湿気寒」と言います。湿気寒は夏場に多いので、今回は「風冷え」と「底冷え」の寒さの違いについてお話ししましょう。

風冷えの日は、風の通さないコートがマストアイテム!

d422357449db7e6259e13e512fa64413_s

空気自体はそれほど冷えていないのに、風が強くて本当に寒い…!思わず首をすぼめて歩きたくなる、そんな日のことを「風冷え」と言います。風が強いと、より寒く感じる。それは証明された事実です。一般的に、風が毎秒1m強くなると、体感温度は1℃下がると言われています。つまり、同じ気温10℃の日でも、風邪が毎秒10mでかなり強く吹いているときには、体感的には0℃前後の気温に感じられるというわけです。すごい違いではないですか?寒さは「天気」と「気温」で決まるわけでは無いんですね。

こんな日に、風通しの良いニットなんて着ていたとしたら……寒いったらありゃしない!なんて事態になってしまいそう。どうしても着たいなら、風の通さないコートや、厚手のインナーがマストアイテム。風冷えの日は、「風」への対策を1番に考えて、コーディネートを楽しみましょう!

底冷えの日は、ムートンブーツや温かい靴下で寒さ撃退!

615f6e97faa0878c0030b345dd8ac85d_s

【曇りと晴れ、寒いのはどっち?】知って得する!明日の冷え込みを、誰でも簡単に予想できるお話でお話したような、放射冷却が強く効いた日の朝は、足元からじわりと冷える「底冷え」になります。風が穏やかであるのが特徴です。「予報よりも寒く感じるな…」と思う人が多いかもしれません。その理由は、ニュースなどで見る「気温」は、人の胸の高さで測っているからなんです。冷たい空気は下にたまります。だから、発表された気温よりも、地面の気温はずっと低いんです。しかも風が弱いので、冷たい空気がどこかに運ばれることもなく、ずっとその場にとどまり続け……ますます寒くなっていきます。これが「底冷え」になる理由です。最低気温2℃、と言われた朝でも、地面のすぐ近くは0℃前後まで下がることもおかしくありません。

そんな「底冷え」の日は、足元を冷やさないように、とにかく気をつけてみてください。いつもスカートにパンプスを合わせていた、なんて方は、靴をムートンブーツに変えてみたり、温かい靴下をはくだけで全然違います。足用のカイロを貼るのもいいかも知れませんね。

寒さの違いを知れば、賢くコーディネートを楽しめる!

cea22712fbd18b2578b9a23103a231dc_s

旧暦で言えば、2月3日の節分で、冬は終わりました。でも、まだまだまだまだ、寒さは続きます。寒さの違いを知って、毎日のコーディネートをより楽しんでみてはいかがでしょうか。

その他、使える天気の雑学が盛りだくさん!

仕事で得する天気の雑学(気象解説者・片平 敦著)

bookcover

は、2月25日より、全国の主要書店、オンラインショップにて出版予定。このウェブサイトでも順次情報をお伝えしますので、ぜひチェックを!

お問い合わせは、いろは出版(book@hello-iroha.com)まで

片平敦さんのプロフィールはコチラ