1年で最も寒い日といわれているのは、大寒。1月20日頃だと言われています。しかし、大寒を過ぎた2月も肌を刺すような寒さが続きますよね。そんな冬を象徴するのが「雪」。しんしんと降る雪は美しくもあり、雪かきや凍結することを思うと少しやっかいでもあります。今回は、そんな「雪」という言葉の、粋な小話をひとつ。
「雪」という字の「ヨ」って、一体なに?
雨かんむりの下にある、カタカナの「ヨ」。これって一体なに?実は、「彗」という字をカンタンにしたものなんです。「彗」は、彗星という天体にも使われていて、「ほうき」という意味。つまり、昔の人にとって雪は、「ほうきで掃くことができる雨」だったんですね。
「雪」はすべてを白くして、清めてくれる「神様のお掃除」
それだけではありません。雪がつもってあたり一面が真っ白になった様子をみた昔の人は、「神様が世の中を掃除して、掃き清めてくれたようだ」と感じ「彗」という字を当てた、とも言われています。雪は、世の中の汚いものや醜いものをすべて白くして、清めてくれるものなんですね。この考え方、とってもロマンティックではないですか?嫌なことがあった日や、鬱々とした気持ちになった日の夜に、雪が降ってきたら……それはきっと、気を利かせた神様がお掃除をしてくれているんです。そう思うと、すこし、雪のことが好きになりませんか?降り積もって、あたり一面が真っ白になる頃には、嫌なこともキレイに忘れられているかもしれませんね。
「寒いですね」「そうですね」というやり取りは、取引先の方との雑談や、ふいにエレベーターで一緒になったご近所さんとの雑談でよくあることだと思います。そのやり取りにプラスして、「でも、雪って実はね……」とはじめられたら、お互いに心がほっこり、温かくなる気がしませんか?ぜひこのお話、誰かに伝えてみてくださいね。
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