今より英語が話せたら、きっと旅はもっと楽しくなる
世界中を歩いた100人の旅人たちとつくった、英会話BOOK!
この本を担当した奥村さんに制作秘話をお聞きしました。
"ひとり旅"に特化した英語の本
ー 企画が生まれたきっかけを教えてください
旅の書籍を一緒につくっているTABIPPOのメンバーから、「旅で使える英語の本をつくりたい!」という声があがったのがきっかけです。
いろは出版ではつくったことのないジャンルの本でしたが"ひとり旅"に特化した英語の本って見たことがないし、新しい本になりそうだなと。
また、前作の『ひとり旅完全ガイド』が、これから旅に出るたくさんの人に読んでいただいているので、今回の書籍を前作の続編と位置づけて、ひとり旅で英語を不安に思っている人たちに届くはずだと思いました。
旅人の声を載せる
ー どんなところにこだわりましたか?
旅で使う英語というと、「◯◯はどこですか?」「もっと安くなりませんか?」といったこちらから一方的に尋ねるような英語を想像する人が多いと思いますが、この本は、もっと外国人と英語でおしゃべりしてみたい!という人のための本です。
そんな期待に応えるために、この本には実際に海外で日本人の旅人たちが聞かれたことと、その回答例がたくさん載っています。タイトルにもあるように、とにかく実際に世界中を歩いた旅人からの声を載せることにこだわりました。TABIPPOのメンバーが実際に旅人の声を集め、さらに彼らの実体験をエピソードとしてたくさん載せているので、旅でのいろいろな会話のシチュエーションがリアルに感じられる一冊になっていると思います。
図や写真もたくさん掲載しているので、外国人に説明するための指差し会話帳としても使えるのもポイントです。
踏み込んだ質問にも答えられるように。
ー 大変だったことはありますか?
大変というか、紹介の仕方をすごく考えたところになりますが、この本では「どこから来たの?」(p.12-15)「日本のお酒は何があるの?」(p.86-89)といったライトな質問以外にも例えば、日本人の働き方(p.50-53)や日本の経済(p.198-201)のような、すこしヘビーな質問も載せています。日本ではこういったことを踏み込んで喋る機会はあまりないと思うのですが、海外では意外と明確な意見が求められたりするので、そこは回避せずにちゃんと載せようと思いました。答え方の例も載せていますが、あくまでも回答例。外国の人がなぜ日本のそういった面に興味があるのかという背景も載せていますのでぜひ本を読んで自分の意見を考えてみてほしいと思っています。
ー 嬉しかったことはありますか?
発売前に、この本を営業してくれている営業マンから「他のトラベル英語の本とぜんぜん違っていい」「書店員さんからもデザインを気に入っていただけた」というような意見をもらえたのは嬉しかったです!
いろは出版の本は、デザインもデザイナーさんと二人三脚でこだわって制作しているので、そのあたりのこだわりを評価してもらえるのは嬉しいです。
英語でおしゃべりができるように
ー どんな人に使って欲しいですか?
これから旅に出る人も、「英語が話せなくても旅はできる。けれど、英語が話せれば旅はもっと楽しくなっていたはず。」「簡単な自己紹介はできたけれどその先が続かない、日本に関心を持ってくれているのに答えられない。」そんなもどかしい経験をしたことがある人にぜひ読んでほしいです。
ー 最後に一言どうぞ!
この本を携えて海外に行って、英語でおしゃべりを楽しんでもらいたいというのはもちろん、旅人たちが実際に海外で聞かれた45の質問を通して、自分の意見を考えるきっかけになったり、日本のことを改めて知るきっかけになれば嬉しいです。