この度、AIUEOのかおりんさん、出版事業部のかわきち、デザイン部の本田さんがコラボして、新しいキャラクター絵本を作りました!
今回は代表して、この本の作者であるかわきちが制作秘話を語ります。
(左:本田 中央:かおりん 右:かわきち)
入社時に思い描いていたものを形に
ー 絵本の企画を思いついたきっかけを教えてください
今から5年くらい前でしょうか、私の就活中のことなのですが。いろは出版の出版事業部の面接を受けていたときに、「入社したらどんな本を作りたいですか?」と聞かれて、「”感性のドリル”みたいな本を作りたいです」と答えたんです。
「もしもこういうとき、どうする?」みたいな質問がいっぱい載っていて、読者の子どもが自分の感性で自由に答えていく、“答えのないドリル”というイメージでした。
「実際に描きためていたラフ」
そして、入社して数年後、新しい絵本の企画を考えていたときに、「あの時言ってた、感性のドリル作りたい!」と思い立って、企画を練り始めました。
練って練って、完成したのが、「たのしい想像がひろがる質問えほん イマジンドリル 」。
主人公である 脳みその妖精 イマジンくんが、読者の子どもに対して、楽しい想像がひろがる質問を投げかけてくれるのです。
ー どんなところにこだわりましたか?
登場キャラクターのデザインと設定です。
キャラクターは、AIUEOの人気キャラ「おーいくまちゃん」や「うさぶーちゃん」の生みの親である、かおりんさんに描いてもらいました。
かおりんさんの描くキャラは、描き込みが少なくて、丸みがあって、親しみやすくて、、子どもたちにもきっと好かれるだろうと思い、依頼しました(何より自分がファンであった)。
主な登場キャラは、
かんがえごとが大好きなイマジン、
おしゃれが好きなオシャジン、
ロマンチストなロマジン、
食いしん坊なポテジン、
いたずら好きなワルジンの、仲良し5人組。
この5人も「イマジンたちのおもいつきページ」にて質問に答えていくのですが、そのときに それぞれの性格がしっかり反映されるよう、内容をつくっていきました。
「イマジンたちのおもいつきページ」
ー 大変だったことはありますか?
とにかくイラストが多い!!ことです。
かおりんさんには、「イマジンたちのおもいつきページ」だけで 計80個ほどの絵を描いてもらいました。
おそらく、短期間でこんなにも喜怒哀楽のあるキャラクターたちのいろんなシーンを描いたのは、かおりんさんにとっても初めてだったのではないでしょうか…!?
あとは、物語の文章、吹き出し、イラスト、手書きの文字・・・
とにかく紙面を構成する要素が多いのを、単調に見えないように面白くカオスに、かつ、ちゃんと見やすく組んでいくのは、デザイン監修をしてくれた本田さんも、実際にデザインをしてくれた坂田さんも(社外のデザイナーさん)、さぞかし大変だったろうなと思います。
私のイメージを形にしてくださったみなさんに、感謝です。
ー 嬉しかったことはありますか?
イマジンドリルのラフを制作しているとき、社内のパパママ何人かに持って帰ってもらって、実際に家でお子さんたちと遊んでもらっていました。
みんな、質問に答えることをすごく楽しんでくれていたみたいで、それがすごく嬉しかったです。それから2人のお子さんとお手紙交換させてもらったことも、すごく嬉しかった・・・!
ー 面白いエピソードがあれば教えてください
イマジンドリルに、「もしも星がとれたらどうする?」という質問があるんですけど、その質問に答えてくれた社員さんの息子さんの答えがすごく面白かった。
「星に、目と鼻と口をつけて、“なんで光ってるの?”って聞く」と言ったそうです。
その発想、私には無かった・・・!
想像することは豊かな未来につながる
ー どんな人に読んでもらいたいですか?
すべての子どもたちと、子どもの頭の中をちょっとのぞいてみたいお母さんやお父さんに遊んでみてもらえたら嬉しいです。
「へんしんジュースでなにになる?」「空からヘンテコなものが降ってくるだって。君は、何が降ってくると思う?」。
イマジンくんからの質問に うちの子はなんて答えるんだろう?って、ワクワクしながら一緒に遊んでもらいたいです。
お母さんやお父さん、おばあちゃんやおじいちゃんも、自分の答えを考えてみたりして、家族で大喜利大会みたいに、想像を膨らませて、お互いの答えに笑ったり驚いたり感心したりして、楽しんでもらえたら嬉しいです。
ー イマジンドリルを通して、どんな価値を届けたいですか?
「自由に想像することの楽しさ」を届けられたらいいなと思っています。
自分が子どもの頃、写真の撮れなくなった使い捨てカメラをもらったとき嬉しくてカメラの歌を作ったり(家族にバレたら恥ずかしいからひっそり)、ビデオテープがたくさん入っている棚のビデオを全部どかしたら、実はトンネルが続いているんじゃないかと想像していたり、自然と毎日、生活のあらゆる場面で何かをイメージしていました。
そういう子どもの頃の「想像癖」みたいなものが、大人になった今でも仕事に生かされているような気がしています。
「イマジンドリル」をきっかけに、「想像するって楽しい」「もっといろんなことを想像してみたい」と思ってもらえたら嬉しいです。
自由な想像は、面白いものを作ったり、困っている誰かを助けたり、世の中を楽しく人生を豊かにする未来につながっていくと思っています。
ー 使ってくれる人へのメッセージをお願いします
もしよければ、遊んでいただいたご感想や 自分が考えた質問の答えを教えていただけると嬉しいです!
〒606-0032 京都市左京区岩倉南平岡町74
いろは出版 出版事業部 河北宛まで!
お便り待ってます^^!