2020年5月よりAIUEO直営店で限定発売された「すしぶーちゃんシリーズ」。
変身できるうさぶーちゃんが、お寿司に変身して、ピンバッチやマスキングテープ、ミニカードなどいろいろなアイテムになりました。
ピンバッチには、6個全部入った寿司折りセットなどユニークなアイテムも◎
今回は、制作に至った経緯やこだわりポイントなどを、AIUEOのデザイナーかおりんさんに伺いました。
以下、かおりんさんとの対談形式でお送りします◎
インタビュアーは広報担当の石井です。
すしぶーちゃん誕生のきっかけは、1枚のポストカードから
すしぶーちゃんが生まれたきっかけを教えてください。
AIUEO 渋谷ヒカリエ ShinQs店の限定商品で、「東京」をテーマにAIUEOのデザイナーそれぞれがポストカードを作った時に、私はすしぶーちゃんのポストカードを作りました。
「東京」といえば、江戸前寿司、というのを連想して、たまごのすしぶーちゃん。
寿司ネタに変身して酢飯の上に寝っ転がっているのがかわいいなぁと思って描きました。
(東京をテーマにしたポストカード)
(すしぶーちゃんの企画内容)
(イメージラフ)
制作する際、こだわったポイントはありますか?
こだわりは、イラストのインパクトがかなりあるので、そこを失わないように、ポストカードはドーンと!シンプルにしました。
型抜きで大きめに作って、思った以上にインパクトがあるものにできたと思っています。
"イカ"と"いくら"には、ツヤツヤの印刷もさりげなく入れています。
ミニカードは、使うときに少し楽しめる要素を入れました。海苔で巻いたり、湯飲みに入ったりして、うさぶーちゃんが遊んでいるような気持ちで作りました。
こちらもイラスト優先で、余計な要素を入れないように心がけて、単純な仕掛けだけど、海苔で巻かれていることや中に米があるというお寿司ならでは部分を取り入れたかわいいカードになりました。
(すしぶーちゃんミニカードの試作品)
そんな個性豊かなすしぶーちゃん、肝心のお寿司のネタはどうやって決めたのでしょうか?
ポージングにも様々な候補があったのですね。
ちなみに私は「軍艦いくら」のすしぶーちゃん推しです☆
ミニカードでは、ぎゅっと抱きしめているタイプ、しがみついているタイプも試しましたが、きゅうりがいくらを守る安心感がいいなと思ってこっちにしました。
(アンケートによって決まったきゅうりといくらのコンビ)
(手書きの「海苔」のテクスチャー)
そうなんですね!細かい部分にもこだわりが隠されていますね。
ミニカードでは、湯呑に入ったり海苔に包まれたうさぶーちゃんのポージングにも注目です◎
“純粋に楽しんで作ることができた”
商品化するのに既にノウハウのある、このラインナップになりました。ただ、実際やってみて、カードやマスキングテープ、ピンバッチなど雑貨として単純にかわいく、工夫できるアイテムにできたことで、私もデザインしながら、楽しんで遊びながら作ることができてよかったです。
AIUEOの原点の工夫のあるカードなどは最近作れていなかったので、純粋に楽しかったです。
アイテム完成に至るまで、大変だったことはありますか?
ミニカードは、細かいミリ単位の調整で折る部分を調整しましたね。
このシリーズは、大変だったことはなくて、強いて言うなら時間が全然なかったことかな。。。汗
制作していた時期は、新型コロナウイルスで自粛が始まったときだったので、ピンバッチ工場がストップしたりして、いつできるかわからない状態でした。
そんな中で進めていたので、発売できてよかったです。
実際にはピンバッチの製造や到着が少し遅れたり細かいトラブルはありましたが、大きくストップにならなかったのはよかったなと思います。
「工場の人たちは大丈夫だろうか?」と思う日々だったので、作ってくださった印刷会社の方や、ピンバッチ会社の方、大変な時期に動いてくれたみなさんに本当に感謝しています。
制作中や発売後は何か嬉しかったことはありましたか?
お店が営業を停止している中、オンラインショップで購入してくれたり、AIUEOヒカリエ店が再開してからは、お店の日報にお客様が注目してくれていることなどが書いてあり、すごく嬉しかったです。
みんなそれぞれに好きな寿司があって、聞いているだけで面白かったです。その中でも意外だったのは「ほっき貝」が人気だったこと。タイツを履いているみたいだからかな?
あきよちゃんの好きな「山かけまぐろ」はマスキングテープの柄に採用しました。
すずちゃんは「めはり寿司」を教えてくれましたが、ちょっと郷土寿司っぽかったので今回は見送りましたが、次回 郷土寿司シリーズもできたらいいなと思っています。
寿司ネタって個人で好みが分かれるところですもんね。「ほっき貝」が人気だったのは確かに意外でした。笑
その他にも面白いエピソードがあれば教えてください。
すずちゃんからの紹介を聞いて、社内でもすしぶーちゃんのことを注目してくれていた人が多かったです。
(私もすずさんに話聞いてみよ~っと◎)
梱包にもこだわった、見た目もユニークな寿司織折りセット
また、シリーズの中でも、特に「ピンバッチセット」がおもしろいなぁと思っていて。見た目もユニークなセットですよね◎
ピンバッチ6個が入った寿司折りセットは、「寿司折りのお土産を千鳥足で持って帰る父」という、サザエさん的なイメージがあって楽しいなと思って作りました。
今では安いお寿司を食べれるようになりましたが、私にとってはお寿司って毎日食べるものじゃない、少しお高くて特別な食べ物なので “ 1年に1回くらいの贅沢 ” みたいな気持ちも込めて。
ピンバッチを6個も欲しいかな?っていう思いもありましたが、せっかく6個セットにするんだから最大のおもしろさ!をという気持ちで作りました。
(梱包にもこだわった「寿司折りセット」)
特別なプレゼントに、または、友達や家族とお寿司をシェアするように、ピンバッチを分け合ってくれてもいいなと思っています。箱はAIUEO KYOTO PROJECTでもお世話になっている「&PAPERS」さんに制作をお願いしました。
包装紙を開けたあと、綺麗な黄色い箱が出てくるとうれしい気持ちになるかなと思って、たまごの黄色を選びました。
(パッと目をひく黄色がすしぶーちゃんとも相性◎)
(包装紙にもたくさんのすしぶーちゃん(?))
購入する時から、包みを開けた時まで、楽しく嬉しい要素が詰まったセットですね。
かおりんさん、たくさんお話しいただきありがとうございました!
細やかなこだわりがたくさん詰まった「すしぶーちゃん」シリーズ。
元々はAIUEO 渋谷ヒカリエ ShinQs店の限定商品の「東京」をテーマにしたポストカードからできたキャラクターが、たくさんのアイテムになりました。
みなさんも可愛くてユニークな「すしぶーちゃん」を、ぜひお手元に置いてみてはいかがでしょうか?