とりの形をした不思議な絵本『とぶえほん』


とりの形をした可愛い絵本が出版されました。

今回はその制作者であるKawaBooksのお二人にお話を伺いました。

 

―KawaBooksとは?

いろは出版発の絵本制作ユニットです。出版事業部の河北(=Kawa)と、デザイン部の本田(=Book)の二人で結成しました。

今回は、記念すべきKawaBooks1冊目の「とぶえほん ほっきょくからみなみのしまへ」の制作秘話を話します。

KawaBooksのおふたり

 

幼少期の頭の中から

企画のきっかけを教えてください。

(河北)絵本ユニットを結成することになってから、二人でいーっぱい絵本の企画を出し合いました。

ほんださんは毎回ユーモアのあるアイデアをたくさん持ってくるので、見るのが楽しかったです。

いっぱいある企画から出版候補のものをいくつかにしぼり、そのなかから1冊目につくりたい企画として、ほんださん発案の「とぶえほん」を選びました。

「小さい頃、よく遠くの山をながめて、あの山のむこうにはどんな景色が広がっているんやろ?どんな人が住んでいるんやろ?と想像していたことから、

鳥になって山のむこうを見下ろせるような絵本をつくりたいと思った」とほんださんは話していました。

大人になってから、幼少期のころの自分の頭の中を絵本にするところが、純粋でいいなあと思いました。

★ほんださんが初めて「とぶえほん」の企画を持って来たときの紙。アイデアシートとか企画書とかたいそれたものではなく、手書きで自由にイメージを共有し合います。

 

大変だったことはありますか?

(本田)CHIMASKIのイラストレーター3人がかりで描いてもらっていたことが大変でした。

『背景』を描く係と、『キャラ』を描く係にわかれて描いていました。この辺にこういう人がいて、とか知ってもらい絵の完成イメージを共有をしながら描き上げたものをくっつけて1枚の絵にするのも大変でした。

また、とりがとぶ景色が変わるたびに目に見えない時間も進んでいるはずなので、それに併せて人の影や、街の色合いなどに気を配って進めました。こちらもとぶえほんの見所のひとつです。

CHIMASKI・・・ジュエリーなどの制作を行う京都のデザイン事務所。

ーなにかエピソードはありますか?

(本田)砂漠のページを描くときに、砂地の陰影の付け方がなかなかイメージできなかったので、凸凹した上にシーツをしいて砂漠に見立て、陰影の付け方を勉強しました。

写真で見るより目で見たほうが確かで、その感じが絵にも出てよかったです。

 

こだわった部分はどんなところですか?

(河北)とぶえほんで、いろんな楽しみ方ができるようにこだわりました。

(1)まえからもうしろからもよめる。

とぶえほんは、「ここはほっきょくとても寒い。あたたかい南の島へいこう」というセリフからはじまり、いろんな景色を飛び回りながら南の島へむかうというストーリー。

最後のページは「ここ南の島。とてもあつい。すずしいほっきょくへいこう」という内容。

ここからまた、飛んで来た世界を逆戻りできるというわけです。

 

(2)探し絵本として遊べる。

パッケージの箱から絵本を取り出すと、その奥には「ミッションカード」が。

そこに書いてあるものを、鳥が見ている景色のなかから探して遊べるんです!

 

(3)とばしてあそべる。

もはや絵本ではなくオモチャ的な楽しみ方ですが、とぶえほんを持って飛ばす子どもの姿はほんとに可愛いのです

是非いろんなお子さんにとぶえほんを飛ばして遊んでもらいたいなあと思っています。(投げたらダメですよ!)。

 

大人になっても思い出してもらえるように

どんな人に使ってもらいたいですか?

(河北)日本中の子どもたち、さらに言えば外国に住んでる子どもたち、たくさんの子どもたちに「とぶえほん」を見てもらいたいなあと思ってます。

世界ではいろんな景色が見られるけど空は1つしかなくつながっていて、その空を飛んでいるような気持ちになっていろんな景色を楽しんでもらえたらいいなあと思っています。

 

―届けたいと思うことはありますか?

(河北)曖昧なんですけど、「鳥のかたちをした変な絵本を手にしたときのときめき」みたいなものを届けられたらいいなと思っています。

わたしはお正月実家に帰るときに、電車でとぶえほんを持っていたんですけど、なぜかものすごい優越感がありました。

「いいやろ~かわいいやろ~見たことないやろ~」みたいな。自分が小学生のときに、ドヤ顔でポケモンのかばん持ち歩いてたときの気持ちを思い出しました。

子どもたちが、とぶえほんを初めて見たとき手にしたときに「なんだこれ?」と子どもの目と心がきらきらしたらいいな、自慢したくなるようなモノになればいいな、初めてとぶえほんを手にしたときのことを、大人になったときに思い出してもらえるような、そんなモノになれたらいいなと思っています。

 

最後に、使ってくださる方へメッセージを!

鳥を飛ばして遊んで、ミッションカードで遊んで、ほんとに鳥になれるならどんな世界が見れるかなって想像して

何歳になっても、お供できるような絵本になったのではないかなと思うので、ぜひ一家に一羽、「とぶえほん」をよろしくお願い致します。

 

また現在、KawaBooksの絵本第2弾を制作中です!とぶえほんとはまたちがった本の仕様で、ストーリー、しかけ、イラストも全然違う面白いものを制作中なので、発売を楽しみにしていてください