レトロなポスターやレコードを飾るように絵を楽しんでほしい。似顔絵作家ancoが「ストーリーボード」に込める想い。
沢山の色やオリジナルの背景など、楽しい世界観で似顔絵を描く作家anco。
彼女本人も、絵をそのまま映しだしたかのように明るく、職場のムードメーカーだ。
そんな彼女が、この秋新作を出した。-その名も「ストーリーボード」
従来の似顔絵とは違い、シックでレトロな雰囲気のある、この似顔絵。
ancoはどういった想いでこの似顔絵を描こうと思ったのか。
ancoのイメージする世界観や空気、
また、彼女の人柄に触れながら制作秘話に迫っていく。
とびきりおしゃれで注目してもらえるウェルカムボードを作りたい!と思いました。
―商品を思いついたきっかけは?
会社の同僚の結婚式に、とびきりおしゃれで注目してもらえるウェルカムボードを作りたい!と思いました。
馴れ初めも入れて、ゲストの方にも楽しくエピソードを紹介できるものにしよう!
その後もインテリアとして飾ってもらえるものにしよう!と考えました。
―大人っぽい雰囲気が魅力のストーリーボード。こだわった点は?
まず全体的にレトロな色合いになるように、下地も絵の具も自分で配合してオリジナルの絵の具を作りました。
お気に入りのレトロなポスターやレコードを飾る感覚でインテリアのアクセントにもなるように。
オリジナルの絵の具
―制作を進めていく上で大変だったことは?
テーマがポスターやレコードジャケットのようなものだったので、背景はカチッとしたデザインにしたかったんですが、フリーハンドでは難しくテープを貼ってその上から絵の具を塗って剥がしたり、テンプレート(下敷き)のようなものを作って配置を考えたりとデザインは試行錯誤していました。
また、ホームページの見せ方なども、担当者と沢山話し合いを重ねました。
その結果自分でも納得のいく写真やページが出来上がり、関わってくれたスタッフの皆さんには本当に感謝しています。
デザイン性を崩さないよう、テープを使って制作する様子
自分がいいなぁと思ってるものは伝わるのかなと実感しました。
―嬉しかったことは?
プレゼントしたらすごく喜んでくれて、「ちゃんと家でも飾るとこ用意してるから」と言ってくれて。
さらにその絵を見たお客様がまだ商品化する前だったんですが「このストーリーボードお願いしたいです」と言ってくださって、お届後には絵と同じポーズをして写真も送ってきてくださいました。
自分がいいなぁと思ってるものは伝わるのかなと実感しました。
絵と同じポーズをして写真を送ってくださったお客様
―面白いエピソードがあれば教えてください。
二人のエピソードを聞いてこんな馴れ初めがあるんだ?!と楽しくなります。
例えば、「よくドライブしてましたが新婦は常に隣で爆睡してました」だったり
「キャッチボールしてたらボールに『結婚してください』と書いたボールにすりかえて投げてきた」だったり、「プロポーズが雨で台無しだったので、晴れの日にお願いしてもう一度同じ場所でやり直させた」だったり(笑)
イラストにするのも楽しかったです。
出会ってからご結婚するまでのストーリー
―どんな人に届けたいですか?
今まで重ねてきた大切な時間を忘れないように記して飾っていただきたい、といった部分では結婚される二人が分かりやすいのですが、結婚して何年か経つご夫婦の記念日や、子供が出来たご夫婦、大切な友人への結婚祝い、カップルへの誕生日プレゼントなど、記念日や節目にも使っていただけたらと思います。
それを飾ることでいつまでも幸せな時間を共有しお互いを大切にできると思うんです。
「今まで重ねてきた時間を大切にしてほしい」そう笑って話してくれたanco
1つの絵本が出来上がるようなお客様の物語がベースとなる作品
―作品を検討されている方にメッセージをお願いします。
最近「ラブストーリーボード」というものがある事を知りました。
出会った日、交際した日、初デートの日、プロポーズの日、入籍日、挙式日、などの二人にまつわる日付を順番に記して飾るボードです。
これから永く暮らしていく二人が初心を忘れないように、お互いを大切にできるためのボードだと感じました。
私はそこにイラストが入って、より二人の思い出を視覚化できるものにしたいと思いました。
エピソードだけでもOKですがぜひ二人にまつわる日付もお入れできたら、より特別な作品になると思います。
ウェルカムスペースもぐっとオシャレに。
―最後に一言
ストーリーボードは世界で1つの絵本が出来上がるようなお客様の物語がベースとなる作品です。
「どんなシーンを絵に入れる?こんなことがあったよね」と二人で振り返って思い出していただく時間もすごく大切だと思います。
幸せなお話を描けること楽しみにしています。
ancoのその他の作品も見たい方はこちら。