ひとつの恋から生まれたプレゼント。『好きなところ100』制作秘話


2017年1月に発売してから中高生に人気の、プレゼントブック『好きなところ100』。

大切な誰かの「好きなところ」を100個書いてプレゼントしようというコンセプト通り、単語帳のような、ノートのような、一冊の本に、自分で書き込んでいく(好きなところを書くときのおてつだいカード付き)。

手のひらサイズでころんとしたデザインがかわいいアイテムです。

今日はそんな『好きなところ100』の制作秘話を、“かわきち”こと河北亜紀ちゃんに聞いてきました。


↑制作者自らモデルもしました!

 

ひとつの恋から生まれたプレゼント

-この企画を思いついたきっかけを教えてください!

数年前つきあっていた男の子に、手紙に好きなところを100個箇条書きして渡したことがありまして。

「俺のこと本間に好きなん!?」みたいなこと言うタイプの男の子だったので、安心させてあげようと思って(笑)。ちょっと相手が拗ねてたときに手紙を渡したら、「ちょっと泣きそう」って言って喜んでくれました。(そのあと部屋の壁にはってくれてたらしい)。

その子とはもう別れてしまったんですけど、そのことをふと思い出したときに、「あのサプライズをどんな女の子もできるプレゼントブックにしたらどうだろう」と思いつき、商品化につながりました。

なので、私がその子とつき合ってなかったらこの商品は生まれていません(笑)

 

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かわきち自身の恋の思い出からヒントを得たアイテムだったんですね。

 

いろんなタイプの女の子に愛されるデザインを目指して

-一番こだわった部分はどんなところですか?

パッと見が、どんな女の子にも愛されるデザインであることです。

『好きなところ100』を書くような女の子ってどんな女の子だろう?って考えたときに、ビジュアル面で言い表すことはできなくて、例えば中高生だったら、制服のスカートがものすごく短い女の子も書いてくれるだろうし、長いスカートの子も書いてくれるだろうし。メイクが濃い子も書いてくれるだろうし薄い子も書いてくれるだろうし。聴く音楽とかもばらばらだろうなー。

そういうジャンル関係なく、「いろんな女の子に『好きなところ100』は書いてもらえる!」という自信が企画段階からありました。誰かのこと思いながら「手作り」したりとか、ドキっとしたことを思い出しながら「書く」とかの、ちょっとロマンチックな作業が得意(好き?)だったり、恋愛体質な人が多かったりと、もはや女の子という生き物の本能に合ってる!はず!という謎の自信があり。

それで、どんなジャンルの女の子にも買ってもらえるようなテイストにしたいなーと、柄などはなく、なんか可愛くておしゃれな、絶妙なデザインにできたと思っています。

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表紙の控えめで愛らしいデザインが、かわいすぎず、かといってシンプルすぎず、愛着が湧くのかもしれませんね!

 

最高のメンバーとの、純粋なものづくり

-この企画を担当していてうれしかったことは?

いろいろあるんですけど、1番嬉しかったのが、好きなデザイナーさんたちと一緒に仕事できたことです。

企画とデザインのディレクションを、デザイン部の「本田さん」って人がやってくれて、デザインは、「まいこさん」という方がやってくれました。本田さんは、入社前から一番尊敬していた人で、一緒に商品をつくるのはこれが初めてだったから嬉しかったです。本田さんは海があればすぐ飛び込む系 & 誰かを笑わせるためならどんな髪型にでもする系のやばい方ですが、ものづくりには誰よりも繊細で、アイデアも面白くて、とにかく存在感がすごくて憧れていたのです。

デザイナーのまいこさんとは、この商品を担当していただくことになって初めてお話しました。まいこさんはなんと言うたらいいのか、みんなが見落としているもの1つ1つを大事にしてるような、素敵な大人の方です。この企画を初めて説明したときに、「えー!めっちゃいい!」と言ってくれて、デザインもいろいろアイデアを出してくれて、嬉しかったです。「売れる、売れない」よりも、「好きな人の好きなところを書く」というロマンをどうやってモノに落とし込むか、って二人はずっと純粋に突き詰めてくださりました。絶対これからも、こういう人たちと一緒にものづくりしていきたいって思いました。それが嬉しかったし、大きかったです。

↑3人で餃子食べにいったとき。仲良い。

 

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純粋なテーマのアイテムだからこそ、最高のメンバーで、素直な気持ちでものづくりに挑めたことは、きっとアイテムにも表れていますね。

 

女の子から好きな男の子へ贈るだけではなくて・・・

-このアイテムを、どんな人に使ってほしい?

是非男の子にも挑戦してみてもらいたいです。9割の男の子はやらんやろなとは思ってるんですけど、だからこそやってみてもらいたいです。「男は100を1に込めるんだよ!」と、松田さん(出版事業部・営業・38歳)にも言われたんですけど(笑)、たまーにSNSを見てると、100書いてくれてる男の子がいたりして、もらった女の子は幸せやろなーと羨ましく見ております。わたしも欲しいっす。

あと、わたしはお父さんが還暦のときに、「60歳」にかけて好きなところを60個書きました。お父さんに渡したら、ちょっと読み出して、笑いながら「泣けてきた。あとでゆっくり読む」と言って、すぐとじられたんですけど(笑)。

↑実際にお父さんにあげたもの。

あんまり日頃、親には照れくさくて言えないこととか、言っておきたかったから、よかったなー。お父さんの子どもでよかったなー、この子の親でよかったなーって思い合えたらいいなー、そのきっかけをこの商品がつくれたらいいなーと思ったりします。還暦に「好き60」のプレゼント、おすすめです。

 

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ひとつの恋から生まれたプレゼントが、お父さんの還暦を祝えるものにもなるなんて。なんだか不思議だけど、それはこのアイテムが、大切な人を幸せな気持ちにさせてくれるものだから。
色んなシーンで、これからもずっと、使ってもらいたいアイテムです。