全12回でお届けする京都をゆるいテイストで紹介する連載「京都ぶらもりち」。
第11回目となる今回は、京都市北区紫野にある「今宮神社」へ行ってきました。
私の住んでいる北山エリアから自転車で15分程度というアクセスの良さなのですが、特に今まで行く機会がなく、今回初めて行ってみることに。
全然知らなかったのですが、今宮神社はいろんな見所がある神社でしたので、ゆるゆると紹介しますね。
この日は日曜でしたが、割と空いていました。
立地的にアクセスしにくいというところもあってか穴場なんでしょうかね。
参道には名物「あぶり餅」の老舗が向かいあって活気があります。
お餅が焼けるいい匂いがしていますが、まずは参拝。
敷地としては大きくはないと思うのですが、混雑もしていなく抜け感がすごく気持ちいい神社です。
ちなみに今宮神社は、別名「玉の輿(たまのこし)神社」とも言われ、良縁祈願として有名な神社。
なんでも八百屋の娘として生まれたのに、江戸幕府3代将軍の徳川家光の側室まで登り詰めた女中「桂昌院(通称:お玉)」が今宮神社を崇敬したことでゆかりの地とされていて、玉の輿神社という別名がついたそうな。
1694年に桂昌院が寄進した「お玉の井」というものがありました。
玉の輿神社ということもあり、娘2人を引き連れたお母さんらしき観光客が参拝しながら、
「これであんたらも玉の輿に乗れるで」
と、まだ見ぬ未来に期待してキャッキャしてました。
いいですね、玉の輿。
他にもお宮参りなのか小さい赤ちゃんと一緒に参拝されているご家族や、結婚式も行われていました。
余談ですが、京都で結婚式の前撮り写真を撮ろうとすると、今宮神社は必ずと行っていいほど撮影スポットの候補に入っています。
派手な境内ではありませんが、趣のある雰囲気や鳥居の朱色がきれいなので、フォトウェディングや前撮りのスポットとして人気なのも伺えます。
青紅葉もきれい。
秋になると、この紅葉が赤く染まってさらにきれいなんでしょうね。
早速 私も拝殿へお参りを。
拝殿の横には「やすらい人形(ひとがた)」の納付場所が設けられており、健康祈願を行う人たちがたくさん納めていらっしゃいました。
(やすらい人形は1体300円)
拝殿の隣には犬の「願かけ絵馬」。
初穂料は300円。
(むっとした顔がかわいい。。)
今年の干支は亥なのに、なぜ犬なんだろう?と思っていましたが、今宮神社は安産の御利益にちなんで、犬の絵馬を授与されているようです。
犬はお産が軽いと言われており、安産祈願の信仰ということで犬の絵馬なんですって。
そして、今宮神社と言えばのパワースポット
今宮の奇石「阿呆賢(あほかし)さん」!
阿呆賢さんは、神占石ともいわれていて、病弱な人が祈りながら阿呆賢さんを撫で、その手で体の悪い箇所を撫でれば回復が早まると言われています。
また、阿呆賢さんを手の平で三度たたいて持ち上げ、次に願いごとを心の中で唱えながら三度手の平でなで、再び石を持ち上げる。その時、最初に持ち上げた時よりも軽く感じれば願いが叶うと言われています。
健康を願う参拝客で少し列ができていました。
最近ずっと腰が痛いので、「腰痛よ、静まれ。」と願ってみましたが、特に重さが変わった感じはしませんでした。
果たして効いてくれるのだろうか。
さて、メインのお願いが終わり、さらに社務所へ。
やすらい人形や御朱印をもらう人たちを見て、御朱印帳を忘れてしまったことに気づいた。。
orz...
本殿以外に境内には至る所に拝殿があり、全ての場所でお参りしている方もいらっしゃいました。
そしてようやく甘味タイムへ!
名物のあぶり餅のお店は参道の左右に「一文字屋和輔(一和)」と「本家 根元かざりや」の2店舗がしのぎを削っています。
一和さんの方が歴史が古くより老舗のようです。
お客さんの入り具合はどちらも同じくらいで、どちらも甲乙付け難い美味しさとのこと。
両店とも同じような味かと思えば、しっかり違いがあるようです。
どちらに入ろうかなと道の真ん中で迷っていたところ、「かざりや」のお母さんと目が合ったので吸い寄せられるように「かざりや」へ入店。
メニューはあぶり餅のみ!
潔いですね。
1人前500円で、お持ち帰りは3人前からです。
多くの人がお持ち帰りを頼んでいて、小さな火鉢で二人掛かりで焼いていました。
そして待つこと10分ほど。
どーんッ!
おいしい!
甘い白味噌に香ばしいお餅が口の中で溶けます。
溶けるといってもしっかりお餅の弾力はありますので、食べ応えも◎
以上、見どころたくさんの「今宮神社」散策レポートでした!
・・・
そのまま真っ直ぐ帰宅しようとしたのですが、帰り道にある北大路ビブレで「KYOTO CRAFT BEER GARDEN」なるイベントがあると私のfacebookが教えてくれたので、ちょっと寄ってみることに。
キャッチコピーは「きょうと ほろよい はしご酒」。
そそられます。
300mlのクラフトビールが1杯500円と良心的な価格で飲めるのは魅力的です。
9個のブルワリーが合計30タップの用意があり樽からサーブしてくれるようで、限定のビールもいくつか用意されていました。
若者からちょっと高齢の方までみんな一緒になって楽しめるのがビアイベントの良いところですね。
おいしいビールがあれば1人でも寂しくありません。
早速「丹後王国ブルワリーのIPA」を注文。
うまい!
先ほどまであぶり餅を食べていた分、苦味がよりおいしく感じる◎
クラフトビールに詳しくない人でもわかりやすいように用意されているビールのリストもあり、どんなものが飲みたいか感覚的にわかるのもよかったです。
知らなかったブルワリーに出会ってちょっとずつ飲めるのも楽しみの一つです。
続けて「伊勢角屋麦酒の甘夏ペールエール」。
普段 あまりフルーティなフレーバーは頼まないのですが、すっきりとした苦味に甘夏の香りが爽やかで結構ハマりそうです。
あー楽しかったー!
これから夏に向けてビールが美味しくなりますね。
気になるビアイベントがあればぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
もちろん飲みすぎないように気をつけてください。
さて次がいよいよラストです。最後の更新もお楽しみに。
もりち