豊かな人生を見つけるきっかけに『me time じぶんとつながる北欧の旅』


11月より発売されている写真集『me time じぶんとつながる北欧の旅』。
旅する写真家・西澤律子の3rd写真集で、本書のテーマは“me time(じぶんとつながる時間)”。

北欧の人々が大切にしている、このひと時が日々の幸福に繋がっていると感じた著者。
自分の時間を持てずにいる現代社会を生きる人へ、自分と向き合い、これから豊かな人生を見つけるきっかけになってほしいと願いを込めて制作した一冊です。

今回は、制作に至った経緯やこだわりポイントを、編集担当のいいださんに伺いました。

 


以下、いいださんとの対談形式でお送りします◎
インタビュアーは広報担当の石井です。以後お見知りおきを。

 


 

著者と一緒に考えてたどり着いたテーマ「me time」

いいださん、よろしくお願いします!
では最初に、制作に至ったきっかけを教えてください。

西澤さんから「写真集をつくりたい」という持ち込みをいただいたのがきっかけです。お会いして作品を見てみると、何か独特の視点を持って撮られているように感じました。

そこからは、西澤さんが見えている「何か」を形にしていく作業でしたね。
それが結果「me time」だったわけです。

へぇ~!「me time」をテーマにした写真集を作ることが、初めから決まっていたわけではなかったんですね。

西澤さんと一緒に考えてたどり着いたテーマが、「me time」だったとのことですが、どういった点にこだわりましたか?

一番は「me time」をしっかり理解することです。
僕自身あまり持てている方ではなかったので、意識的に持つようにしていました。その実体験から、編集の方向性を決めてました。
なるほど。まずは己の「me time」を知ることから始めたわけですね◎
では今は、「me time」持てていますか?

最近、バースデー休暇(誕生日の月に有給がもらえる会社の制度)で、平日のなんでもない日に有給をとりました。土日の休みじゃなくて、平日に意図的にとるのがミソだと思っています。

そうすることで、普段の働いている自分から少し離れて自分を眺めることができます。
なかなかとれないですが、街も静かだし「me time」をとるには平日に休むのがオススメです。

日常に慣れてしまうと、自分の心でさえも見えてこないことがありますよね。
いつもとは異なる時間の使い方をしてみると、違った景色や感情に出逢えそうです。

周りの人を大切にしながら人生を楽しむ姿は、理想の大人像

今回『me time』を制作するうえで、何が一番大変でしたか?

西澤さんがとにかくONとOFFの激しいパワフルな方だったので、打ち合わせは毎回振り回されて大変でした…笑

でも、その分こっちの要求にも真摯に応えてくれる方なので、こちらも自ずと熱を持って制作できました。
とてもいい関係で作れたと思います。

(著者の西澤律子さん)

私もお会いしてお話させていただきましたが、本当にパワフルで魅力的な方ですよね!
始めてお会いした時も、初めてとは思えないくらいに心地の良い雰囲気があって。何だか“ありのままの自分”を認めてくれて、それを自然と引き出してくれる力がある方だな~と感じたことが印象深く残っています。
元教師なだけあって、面倒見がよくて熱のある方ですね。
電話をすると、いつも最初に「ちゃんとご飯は食べてる?」と聞いてきたり、会うときは毎回お土産に長崎ちゃんぽんを買ってきてくれます。出版パーティーを長崎でした時も、ずっと走り回ってみんなの世話をやいていました。そのせいか、会場中があたたかいオーラに包まれていて、みんな楽しそうで。周りの人を大切にしながら、人生を楽しんでいる姿は、理想の大人像だなと感じます。

自分にとって本当に大切なことがわかる一冊

では最後に、メッセージをお願いします。
現代に普通に生きてると情報が多い世の中なので、自分の心の声を聞き逃してしまいがちです。
そんな状態がずっと続くと、自分の好きなものや欲しいもの、やりたいことがわからなくなってきます。「me time」を持つことは、自分に集中して心の声に耳を傾けることなので、自分にとって本当に大切なことがわかると思います。自分がわからないまま突っ走っている人に、少し立ち止まる時間として読んでほしいです。また、まわりにそういう人がいたら、ぜひプレゼントしてほしいと思います。

 

いいださん、ありがとうございました!
忙しない毎日を過ごす人にこそ、読んでいただきたい一冊です。
ぜひ一度手に取ってご覧ください◎

 

京都 岡崎蔦屋書店で行われたトークイベントの様子はこちら>