1年を晴れにするビジネス手帳
いろは出版らしいビジネス手帳を提案したい
今回はSUNNY手帳の制作担当 下屋敷さんにお話を伺いました。
―企画のきっかけを教えてください。
私自身が入社前にAIUEOの手帳を使っていて、いろは手帳の「中身」が大好きだったことがきっかけです。
しっかり手帳を使いこなせば充実した1年になる気がする!と毎年思うのですが、ズボラな私はそのやる気を1年持たせることがなかなか難しくて、、、そんな時、中身のデザインが可愛いAIUEOの手帳に出会いました。
私が一番気に入ってたのはページの端にさりげなくある絵しりとり。作り手の遊び心が詰まった手帳のおかげで、その1年、手帳に向かう時間がとても楽しかったという経験がありました。
社会人になって、もっと手帳をしっかり使うようになった時、いろは手帳の良さをビジネスでも使えるような形で伝えたいと思って、「1年を楽しく過ごせる」且つ「ビジネスでしっかり使える」手帳を作りたいと思いました。
それが、SUNNY手帳「1年を晴れにするビジネス手帳」の企画になりました。
“身近な人の意見”を大切にする
― 大変だったことはありますか?
どの人にとって使いやすい手帳にするのかというターゲットを定めることと、それとは反対に、どの程度自由をきかせて幅広く便利な手帳にするのか、という2軸のバランスをとることが難しかったです。
世の中に溢れるほどあるモノのなかで、手帳って、最もその人個人のライフスタイルや性格に沿ったものではないかと思います。
だからこそ、フォーマットやコンテンツなど何を決めるにも、些細なポイントの一つひとつを選択していくことがとても重要で、難しかったです。
でも、その難しさを払拭するために、「性格や働き方、ライフスタイルを知っている“身近な人の意見”を大切にする」ということを決めて進めました。地元の友達や先輩をモニターにして、沢山の試作したフォーマットを試してもらい、しつこいと思われるくらいヒアリングを重ねました(笑)
最終的に、◯◯ちゃんや◯◯ちゃんにピッタリの手帳を作ろう!と具体的なターゲットを絞って、その人も喜ぶ方法で自由度を高めていく、など根拠をもって一つひとつを決めていきました。面倒なアンケートに快く答えてくれた周りの皆にすごく感謝しています。
実際のアンケート
― 嬉しかったことはなにかありますか?
購入したお客様が答えてくださったアンケートが、働いていて初めて、涙が出そうになるくらい嬉しかったです。
一つひとつの些細な工夫がちゃんとお客様の役に立てていること、悩んで決めた「キャッチコピーに惹かれた」と言ってもらえたこと、「デザインが良かった!」とデザイナーさんの仕事を褒められたこと、、、自分達の一つ一つの仕事に対する評価を生の声で受け取ることができて、初めて、モノを作って人の役に立てた実感がわきました。
また、SUNNY手帳を気に入ってくれた方の「SUNNYを応援するブログ」を発見したことも嬉しかったことの一つです!想像以上の熱量にほんとに感動していて、手帳にすごく詳しい方なので勉強にもなっています。
改良しないといけないポイントも見つかっているので、来年も更に「1年を晴れにする手帳」になるように頑張ります!
たくさんのこだわりが「1年を晴れにする手帳」に繋がっています
― こだわった部分はどんなところですか?
こだわりポイントがたくさん詰まってるところにこだわっています(笑)
ビジネスでも楽しい気分で使えるデザイン、セミバーチカルと呼ぶウィークリーのフォーマット、ノートが大容量なこと、目標ではなくやりたいことを書くWISH LISTがついていること、ノート用のインデックスシールが付いていること、スピンが3本なこと、ゴムが横向きに付いていること…挙げるときりがないほどちりばめた沢山のこだわりが、私的には全て「1年を晴れにする」ことに繋がっています。
なんとなく決めたことは、一つもありません!
また、その沢山のこだわりを「CLEAR」「POSITIVE」「FEEL LIGHT」という3つの言葉で整理したことも大きな軸になりました。
これは、「1年を晴れにする」という曖昧な言葉を分かりやすく見せるために、デザイナーのいけっちさんが提案してくれたキーワードです。そうしてデザイナーさんにも引っ張ってもらったおかげで、たくさんのこだわりポイントを「1年を晴れにする」というコンセプトに繋げられたと思っています。
「書く」は代わりのきかない大切なこと
― どんな人に使ってもらいたいですか?
手帳を「自分だけの場所」として使うことによって、1年をより楽しく、充実させたいと思っている人に使ってほしいです。
今は、Googleカレンダーやスマホなど、手帳以外にもスケジュール・TODO管理が出来るツールがたくさんある時代です。SNSの投稿が日記代わりのツールになってる人もいると思います。
でも、やっぱり「書くこと」って代わりのきかない大切なことだと私は思っていて、毎日開く、「自分だけの場所」があることって生きていく上ですごく大切じゃないかと思うんです。
ペンを持って手帳に向かう時間が習慣としてあれば、わざわざ書き留めるようなことでもない感想や気付きをメモすることにも繋がるし、それを振り返るのもカンタン。
人生としてみるなら、ほんとは1日のTODOや予定とか、SNSでの投稿より、その1年の日々でどんなことに気づいたか、どんなことを思ったか、わざわざ残すほどでもないような心の中のことのほうが、実は大切だったりするんじゃないかと、私は思います。
やりたいことを「書く」ことで実現する一歩に繋がったり、大切にしたい記憶を「書き留める」ことで自分に落とし込まれたり。
「自分だけの場所」としての手帳に出来ることはたくさんあるから、敢えてこの時代で手帳を使うことによって、1年をより良くしてほしいな、と思います。そしてそれが1番叶えられる手帳をこれからも目指していきたいです。
自分だけの場所として
― 最後に、使ってくださる方へメッセージを!
大切な1年のお供に選んでくださり、本当にありがとうございます!
使っていただくにあたり私からお伝えしたいことは、
「どうか、“自分だけの場所”として気楽に使ってください」ということです。
手帳って、キレイに使おうと意気込むあまり、修正しそうな予定を書けなかったり、自分的な使い方ルールを決めきれず書くことが難しくなっていってしまったり、自分しか見ないのになぜか恥ずかしくて内容を気にしてしまう、というようなことがあると思います。
でも、そんなとき「手帳は誰に見せるでもない、自分だけのものだ!」と私は言いたいです。1年の記録が、人からの目線を気にしたものだけで終わってしまってはもったいないから、手帳だけは、自分だけの場所として存在してくれることを願っています。
それから、アンケートで頂いた貴重なご意見の一つひとつを、必ず大切にします!大切な部分はそのままに、年々少しずつ改良していくSUNNY手帳をこれからもずっと選んでいただけると嬉しいです。