京都三大祭り「葵祭」に行ってきた – 京都ぶらもりち Vol.5


全12回でお届けする京都をゆるいテイストで紹介する連載「京都ぶらもりち」

第5回目となる今回は5月15日に行われた京都三大祭りの一つ「葵祭(あおいまつり)」をご紹介します。

京都三大祭りとは、5月に行われる「葵祭」、7月に行われる「祇園祭」、そして10月に行われる「時代祭」の3つからなる京都の伝統的なお祭りで、毎年その時期になると観光客がドワっと押し寄せて賑わいます。

葵祭は午前10時半ごろに京都御所を出発し、丸太町通 → 河原町通と進んだあと北上し、下鴨神社を経由して最終地点の上賀茂神社を目指します。

葵祭のルート
京都御所出発(10:30)→堺町御門→丸太町通(11:00頃)→河原町通→下鴨神社到着(11:40頃)●下鴨神社出発(14:20)→下鴨本通→洛北高校前(14:40頃)→北大路通→北大路橋(14:55頃)→賀茂川堤→上賀茂神社到着(15:30頃)

 

私は家から近い上賀茂神社近くの鴨川沿いで見ようと思っていたので、14時半に過ぎにとぼとぼと出発。

事前に調べていると、1時間前から場所取りが必要という情報もあるので、少し余裕を持っておく行くのが良さそうです。

向かっている途中にもすでに多くの人が。
普段 平日のお昼間にこんなに多くの人を見ることは滅多にありません。

葵祭の終着地にあたる上賀茂神社もたくさんの人で賑わっていました。

世界文化遺産 上賀茂神社 鳥居

葵祭の矛

鳥居の前には矛が飾られていました。

時間に余裕があったので少し上賀茂神社内を見てみることに。

葵祭 観覧席 受付

有料観覧席も設けられており、まだ1時間近くも時間があるにも関わらずみんなスタンバイしていました。

葵祭 観覧席 立ち見

立ち見席にも徐々に埋まってきていた。

 

郵便局もこの日ばかりは出張して「葵祭フレーム切手」なるものを販売。

葵祭フレーム切手

葵祭 上賀茂神社 御朱印

葵祭の日の御朱印をもらおうと少し列もできていました。

 

そんなお祭りで賑わう上賀茂神社をあとに、観覧地点へ移動。

御薗橋からみた鴨川
(御園橋からの眺め、本当にいい天気でした)

上賀茂神社から鴨川にかかっている御薗橋(みそのばし)を超えたところで観覧することに。(新緑がきれいな並木樹がある)

すでに観光客や、地元の人、カメラが趣味の人などたくさん人がいて道沿いに人がびっちり。
なんとか空いてるところをみつけて、しばし待機。

鴨川沿いは歩道が片側しかないので、歩道側で見るように、と警察の方が交通規制していました。

 

そして15:15頃。

パトカーによる先導に続いて京都府警察の平安騎馬隊が見えてきた!

京都府警察の平安騎馬隊

2騎の平安騎馬隊。

 

それに率いられるように総勢500名にもなる巡行の参列者が続々と押し寄せる。

葵祭 総勢500名にもなる巡行

葵祭 総勢500名にもなる巡行

行列には子供もいれば高齢者の方もいます。
10時半に御所を出発してからずっと歩いているので、みんな一様に疲れの色が見えていました。

 

馬に乗っているアラ還っぽいのおじさんは「おしりが痛い」とつぶやきながらも、馬に向かって「もうすぐやでー」と声をかけつつ、残り短い上賀茂神社までのコースを歩いて行きました。

 

鴨川沿いの小学校からは校舎の窓から子供たちが
「お馬のおじさーん!」「白馬や!!」などと騒いでいました。

葵祭 総勢500名にもなる巡行

その後も続々といろんな衣装を身につけた行列が過ぎていく。

よく観ているとみんな色々なものを手に持ちながら歩いてる。

葵祭 総勢500名にもなる巡行

獣の革らしきものから、

葵祭 総勢500名にもなる巡行

何に使うんだろうと思うような台とか。

 

へーっ、と思いながら行列を眺めながら写真を撮っていると、「御所車(ごしょぐるま)」がきた!

葵祭 御所車

葵祭の行列の中にもいくつか見せ場があり、そのうちの1つが「御所車」と呼ばれている牛車。

私自身も「葵祭=牛車が町を練り歩く」のようなイメージを持っていました。

葵祭 御所車

近くで見ると結構な迫力。

 

他にも風流傘(ふうりゅうがさ)というお花で飾り付けられた大きな傘も見所のようです。

葵祭 風流傘

風流傘めっちゃ重そう。。。

 

 

子供たちは、もう普通に歩いているのが飽きているのか、はしゃぎながら歩いていく。

葵祭 子供 巡業

 

と、その後ろに見えてきたのが、葵祭のヒロインとも言われる「斎王代(さいおうだい)」!

 

葵祭2019 斎王代

御腰輿(およよ)と呼ばれる輿に乗って登場すると、みんな一同にカメラを向けてシャッターを押しまくります。

まさにアイドル的な存在ですね。

 

こっちをみて微笑んでくれている
(たぶん気のせいです)

 

そういえば斎王代ってどうやって選ばれるのだろうかと思い調べてみると、一般の市民の中から選ばれるようなのですが、由緒正しいお家柄の20代未婚女性の中から選ばれているようです。

 

葵祭2019 斎王代

 

メインの斎王代も過ぎると、その場にいた観客たちの大移動が始まりました。

 

葵祭 混雑 観光客

えらい人の数や。。。

葵祭 混雑 観光客

橋の上にも行列が続く。

 

「橋の上では止まらず、写真を撮らないように!」など警備のかけ声もありますが、事故など起きないようにみなさんも気をつけましょう。

この日、葵祭をひと目見ようと押し寄せた人は、なんとなんと、4万7000人!

 

葵祭 恐るべしッ!京都三大祭り 恐るべしッ!

 

上賀茂神社へ向かう途中、巡行に参加した装束の方たちの大半が貸切バスに乗って帰っていっていた。
暑い中、長時間の歩行おつかれさまです。

 

葵祭 上賀茂神社 混雑 観光客

上賀茂神社も観覧者が流れ込んできて人でごった返している。

 

葵祭 上賀茂神社 混雑 観光客

鳥居前に、女人たちの列が待機していて、この後にも儀式が行われる様子。

 

まだ時間がかかりそうだったので、境内をぶらぶら。

葵祭 上賀茂神社 観光客 芝生

みなさんのんびり待っていますね。

切手以外にも双葉葵のモチーフの限定お守り「あふひ守」や、

あふひ守

玄関などに飾って幸運を招くと言われている「葵桂(あおいかづら)」なども販売されていました。

葵桂

 

せっかくだしと、お土産に葵桂を購入。

葵桂

 

この後、上賀茂神社境内で「社頭の儀」「走馬の儀」というメインの儀式が行われるようでしたが、まだまだ時間がかかりそうだったので、泣く泣く帰宅。

後から知ったのですが、今年の社頭の儀には女優の常盤貴子さんも来ていたようです。

チラッとでも見たかったなぁー。

興味のある方はぜひ来年の葵祭に行ってみてはいかがでしょうか。

以上、京都三大祭りの一つ「葵祭」のレポートでした!

 

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後日、いろは出版の同僚「ももち」から写真いただいたので、そちらも紹介。
ももちは下鴨神社あたりで見ていたらしく、そのあたりも観光客で賑わっていたようです。

 

 

それでは、次回の更新もお楽しみに。

もりち

 

今回のぶらりスポット


上賀茂神社