大切な人を想う気持ちをカタチにする「おまもる」


お守り型メッセージカードおまもる

 

2018年12月7日(金)に全国で発売されたお守り型メッセージカード「おまもる」

ポップでカラフルなこの商品の裏に込められた想いを企画者の「いくみちゃん」に聞きました。

 

企画者いくみちゃん
(いくみちゃんお気に入りのデザインは縁結び)

 

― 企画のきっかけを教えてください。

「おまもる」ができたのは、私が中学3年生の頃のある思い出がきっかけになっています。

高校受験の前日、通っていた塾の先生から、桜の形のカードをもらいました。
中を開くと「文法いっぱいがんばったから大丈夫」「落ち着いて!」など、各教科の先生からのメッセージが書いてありました。

受験当日、ガチガチに緊張していた私は、何度もそのカードを開いて読みました。
いつも一緒に遅くまで勉強に付き合ってくれた先生たちからの言葉は、受験で有名な神社のお守りよりも、緊張をほぐしてくれ、私にパワーをくれました。
そのおかげか?ちゃんと志望校に合格することができました。

その思い出から、たった1枚のカードも「お守り」のような存在になることもある、という経験をたくさんの人に届けたいと思いました。

 

― どんなところにこだわりましたか?

普通のカードよりも、100倍気持ちが伝わるカードにしたくて、デザインや仕様の小さなところにもこだわって作りました。

例えば、カードの柄にはひとつひとつ意味があります。
「合格祈願」は忍耐力をあらわす「だるま」
「必勝祈願」はまっすぐ目標を射止める「矢羽」
「健康祈願」は長寿の象徴である「亀」など、
古くから縁起が良いとされている伝統柄を使い、ひとつひとつ願いを込めてデザインしています。

 

願いごとにあわせて、全8種類の柄とデザインのお守り
(願いごとに合わせたデザイン:全8種)

 

デザインに使うパーツは全て切り絵で作っているのですが、人の温かみが伝わるよう、あえて粗めにザクザク切っているのもこだわりポイントです。

黒い紙を切った切り絵がデザインのベース
(実際の切り絵)

 

真ん中のロゴにも、よーく読むとわかって、
ちょっと嬉しい気持ちになるようなメッセージがデザインされています。
このメッセージも、人の温かみが出るよう話し言葉にしています。

ロゴの横に想いを込めたメッセージを
(ロゴの横に想いを込めたメッセージを)

 

 

メッセージを書くミニ便箋は、渡す相手への想いを込められるように、千代結びに折ってからお守りの中へ入れる仕様になっています。

千代結びという結び方は、人と人との固い絆を表す縁起の良い結び方だと言われています。

固い絆を表す千代結びのメッセージカードを入れる
(固い絆を表す千代結びのメッセージカードを入れる)

 

 

― 嬉しかったことはありますか?

「おまもる」を作っている時期に、私の大切な友だちが出産を控えていたので、試作段階の「安産祈願」のおまもるをプレゼントしたら、すごく喜んでもらえたことです。
この時は、仲の良いもう1人の友だちと一緒にメッセージを書いて、3人で撮ったプリクラを貼って渡したのですが、何人かで書いたり、他のものを貼ったり入れたりすると、オリジナルのお守り感がでるのでオススメです。

試作品の安産祈願のお守り
(試作品の安産祈願の「おまもる」)

 

入院バックにつけて持って行ってくれて、無事元気な男の子を産んでくれました!

おまもるをつけた入院バック

 

生まれたよ報告がきたとき、「陣痛で目がくらむ中、おまもるが目に入ってきた!これのおかげやわ〜!」と言ってくれて、本当に嬉しかったです。

 

 

― どんな人に使ってもらいたいですか?

「幸せになってほしい人」がいる人に使ってもらいたいです。

受験勉強を頑張っている友だち、部活を頑張っている先輩、ずっと元気でいてほしいおばあちゃん、出産を控えたお姉ちゃん、片思いをしている友だち、失恋してしまった友だち、夢を追いかけて頑張っている友だちなど、身の回りには、幸せになってほしい人がたくさんいるはず。

この周りの人たちを想う気持ちをカタチにして伝えれば、その想いはきっと、その人の力になってくれると思います!

 

 

― どんな価値を届けたいですか?

「人が人を想う気持ちは、ときに神様よりも大きなパワーを持つ」ことです。

この「おまもる」という商品で伝えたい価値は、決して新しいものではありません。
もともと、日本には人にお守りをあげる文化があります。

試合の応援でマネージャーが部員たちにフェルトでお守りを手作りしたり、無事出産できるよう神社に安産祈願のお守りを買いに行ったり、入院した友だちに早く良くなるよう千羽鶴を折ったり…

私も子どもの頃、お父さんに交通安全のお守りを手作りしてプレゼントしたことがあります。

この「他者を想い願いをかける」文化は、渡す人には、相手を想う気持ちを伝えられる手段として、もらう人には、相手からの自分に対する気持ちが伝わり、勇気や元気をもらえるものとして、嬉しい文化だから自然と根付いたのだと思います。

 

人から何かを願われることは、とても嬉しくて勇気が出ることなのです。
「おまもる」を通して、この文化がより多くの機会で行われるようになれば、世界がちょっとハッピーになると思っています。

 

 

― 最後に、使ってくださる方へメッセージを!

「おまもる」は、お守り型のメッセージカードです。

メッセージカードというと“HAPPY BIRTHDAY” や “THANK YOU”など、“いつ”渡すのかで選ぶことが多いと思います。でも、誕生日のメッセージには、「この1年、良いことがいっぱいありますように!」と書いたり、送別のメッセージには、「あなたの夢が叶いますように!」と書いたり、自然と相手の幸せを願う気持ちを言葉にしていることはありませんか?

「おめでとう」や「ありがとう」のすぐ後ろには、相手の幸せを願う気持ちが隠れています。

人に気持ちを伝えることは、とっても素敵なことです。
お祝いや感謝を伝えるだけでなく、応援したり激励したり、いろいろな節目で「おまもる」を使ってもらえたら、人に気持ちを伝える機会が少しでも増えてくれたら、とても嬉しく思います。

左:企画部 いくみちゃん 右:デザイナーひさしさん
(左:企画部 いくみちゃん 右:デザイナーひさしさん)