【WORLD1】作家の歩み~作家なぎさ編~


こんにちは。WORLD1のスタッフ石井です。

1月もあっという間に下旬に入り、気が付けば春になっていそうですね。

 

さて、今回で3回目となるこの企画。
似顔絵作家ぐりこに続き、今回は私が担当をしている作家「なぎさ」を紹介します。

やわらかいタッチで描かれたなぎさの似顔絵は、見るだけでほっこりとした気持ちに。
なぎさの似顔絵を見ている時は、私も自然と顔がほころびます。

そんな彼女の今までの歩み、似顔絵への想いを綴っていきます。

 

 

誰かに喜んでもらうために絵を描くことが好きだった

ー似顔絵作家になろうと思ったきっかけを教えてください。

元々大学ではイラストレーションデザインコースというところに在籍していて、イラストレーターになることを目指していました。
その時に出た課題の一つで、企業のカレンダーを制作してみる、というものがあったんです。
そこで私が選んだのが、中日ドラゴンズでした。(地元が愛知で、母の影響もあり応援していました。笑)
中日ドラゴンズを魅力的にアピールするカレンダー…思いついたのが、選手の似顔絵でした。

課題にとりかかった私は、人の顔を自分の絵で描く似顔絵の難しさと面白さを知りました。
今見返すともちろん拙いのですが、楽しんで描いていたのが伝わってきて、気に入っています。

それからというもの、「似顔絵」が何となく自分の中で気になる存在になっていたある時、近所の病院から大学に似顔絵ボランティアの募集がきたのです。
対面で人を描いた経験はなかったものの、興味がありすぐに応募しました。

その病院は精神病院で、長期入院されている患者さんへ向けたお楽しみイベントの一環としての似顔絵企画でした。
患者さんの症状は様々で、比較的軽度の方、ほとんど会話ができない方、ずっと機嫌が悪そうな方…馴染みのない場所で、普段触れ合うことのない方々に出会い、とてもドキドキしたのを覚えています。

そこで一人のおじさまを描かせていただきました。
その方は普通に会話はできるのですが、ほとんど黙って、とにかくむすっとされていました。
私は焦りながらも、この方が笑ったらきっとこんな感じなんじゃないかな…と想像しつつ、絵を描きあげました。
すると、絵を見せた瞬間、おじさまが「俺こんな顔か~?」と言ってくしゃっと笑ってくださったのです。

初めてその方の笑顔が見れて、少し嬉しそうに絵を持って帰られる姿を見て、何だかすごく嬉しくて、今日ここに来て良かった!と心から思いました。
そして、似顔絵が持つ、人を幸せにすることができるパワーにとても感動しました。
この経験が、今の私に繋がっているのかなあと思います。

それ以降、大学に似顔絵イベントの依頼が来るたびに飛びつき、文化祭でも毎年似顔絵屋さんを出し、さらにはコースのゼミで似顔絵講座を開くなんてこともしました。(笑)
元々、自分を表現するためというよりは、誰かに喜んでもらうために絵を描くことが好きだった私は、「似顔絵を描く」ことを仕事にできたら、これ以上なく幸せなのではないか?と思うようになっていきました。
大学時代に得た経験が、私が似顔絵作家になろうと思ったきっかけです。

(なぎさが学生時代に描いた似顔絵)

 

ー似顔絵のこだわりはありますか?

当たり前かもしれませんが、「似せること」です。
私が描く似顔絵は写実的ではないのですが、絵を見てパッとその人だ!とわかることを目指しています。
あとは、「あたたかさ」ですね。
学生の頃からずっと、人にほっこりしてもらえるような絵が描きたいと思いながら描いていました。
似顔絵を描くようになった今も、その想いはより強く持っています。

(あたたかみのあるなぎさの似顔絵。見る人をほっと和ませます。)

 

焦りや不安や悔しさを感じたデビュー当初

ー大変だったことはありますか?

デビューしたての頃は、特に大変だったなあと思います。
それまで教えてくださっていた大先輩たちの絵にいきなり並ぶことになること、全国の取引先様の店頭に置いていただくサンプルを大量に描いたこと、うまく似せられずものすごく時間がかかってしまったこと…
焦りや不安や悔しさを、今よりたくさん感じていたと思います。
それでも、WORLD1の先輩方や同期のみんなの優しさであったり、何よりお客様からのあたたかいお言葉のおかげで、自信を持てるようになっていきました。
この環境と、お客様にはいつも感謝の気持ちでいっぱいです。

 

誰かと誰かを笑顔で繋ぐ、そんな存在に

ーどんな人に届けたいですか?

プレゼントとして選んでいただけるのが、特に嬉しいですね!
最近母にフォトブックのプレゼントをしたのですが、想像以上に喜んでもらえて、見るからにルンルンしている、早く友達に見せたくて仕方ない!といった様子で私もめちゃくちゃ嬉しかったんです。
心の込もったプレゼントには、贈る側も、贈られる側も幸せにする力があるなあと改めて思えた出来事でした。
私が描く似顔絵も、誰かと誰かを笑顔で繋ぐ、そんな存在になれたら幸せだなあと思います。
どんな経緯で似顔絵を選んでいただいたのか、相手の方にどんな想いを抱いているのか、そんなことも教えていただけると、より描きやすいなあと感じます。
個人的には、おじいちゃんおばあちゃんが好きなので、ご長寿祝いのご依頼が特に嬉しいです!(笑)

 

最後にメッセージをお願いします

私の部屋には、そこら中に似顔絵が飾ってあります。
自分一人のものもあるので、どれだけ自分好きなの??と思われてしまうのかもしれません。(笑)
そこに似顔絵があってもなくても、変わらず生活はできます。
でも、もし今似顔絵を全て片づけてしまったら、きっとものすごく寂しくなるだろうな、と思います。
似顔絵には、絵を描いてくれた作家さんの想いや、多くの時間を費やした努力の結晶である素晴らしい技術とセンス。
描いてもらった時間。贈ってくれた人の、自分へ向けられた想い。一緒に描いてもらった人との思い出や絆。
たくさんのものが詰まっています。そのあたたかさが、心地よいのです。
似顔絵に価値を見出している全ての方の感覚が、私は好きです。
似顔絵作家として、これからもずっと変わらず、とびきりの一枚をお届けし続けたいなと思います。

 

誰に対してもいつも笑顔であたたかく接してくれるなぎさ。
似顔絵への想いや姿勢、そして彼女の人柄が、このあたたかさを生み出しています。

一枚一枚やさしく丁寧に描かれた、なぎさの似顔絵、
ぜひホームページでご覧下さい。

なぎさの似顔絵>

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次回の更新もお楽しみに◎

 

 

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